自分の殻の一歩外は・・・
今、何かがすごく変わろうとしている・・・
それが何なのか、まだ言葉にできるほどわかっていないのだが・・・
今まで、傷つくのが怖くて、自分の殻の中に閉じこもっていた。
傷つきたくないから、苦しみたくないから、
人と深く関わることを避け、何か一つに熱中することは避けてきた。
そう、無意識のうちに。
でも、本当の私は色々なことを経験したがっていて、
サークル活動したり、仲間内で集まったりしてみたり、
旅行に行ったり、新しいことを始めてみたりしたくて、
そして計画もするし、サークルに入ってみたりするのに、
でもここまでは絶対安全!というところで自分で一線を引いていて、
そこよりも深入りしそうなら無意識に逃げていた。
「ごめんね、楽しみにしていたんだけど体調が悪くて今回は無理そう」
「子どもの用事で・・・」
もっともらしい言い訳を付けて自分を納得させてた。
本当の理由は怖くて直視できないから気づかぬふりをして。
そう、本当の自分を知るのが怖いから。
自分の限界を知るのが怖いから。
相手と接して傷つきたくないから。
だから人と関わることを避けてきたのだ。
だから安全だとわかっている場所で、じぃっと固まっていた。
しかし、ある時自分のその癖に気づき、
それが自分の進化を止めていると知って、
「傷ついてもいい、先に進みたい」
そう思ったら、急にグイグイと他の人が私の中に入ってきて、
いつも通り逃げようとしていたことから引きずり出してくれた。
いろいろなことが重なって大変で、習っているフラのステージを辞退しようと思ったんだけど、
「やらないと安全だし疲れないけど、それじゃぁ上手くもならないよ」
先生にそう言われてハッとした。そう、私の人生、今までそうだったのよ。
「安全第一」
「予期せぬことが起こらないよう、コントロールできる範囲で」
「やりたいことよりも求められることを、しかも完璧に」
「本当に欲しいもの、ではなく、消去法でこれならいいかな、ってものを選択」
結局、前に進みたくてステージに立つことに決めたんだけど、
やはり試練は待っていて、リハーサルの日に泣いてしまった。
そのまま逃げるように帰ろうと思ったら、、、
いつもだったら逃げ足の速い私は逃げ切れるはずだったのに、、、
鍵が見るからず、フラの同じクラスの人に捕まった。
「大丈夫?」と聞かれ、
「大丈夫です」
と応えるバカな私。
そういう人のこと、めっちゃ非難してたんだけどな~
泣いてて大丈夫、とかある?もっと素直になったら?みたいな。
なんだ、それ、私のことじゃん・・・
逃げたかったのに捕まって私の中から引っぱり出された。
自分の中のモヤモヤを言葉に出したらさらに涙があふれてきて・・・
だけど、意外と「超絶望的」に感じていた私の中のものは、
話を聞いてくれた人が経験したことであり、
今もまだ悩んでいる内容とかぶっていたのだ。
それまで私は一人だと思っていた。
一人でもがき苦しんでいると思っていた。
でも、たぶん一人ではない。
私の周りの人も同じような経験をしたり、同じように悩んでいたりするようだ。
そして、私は必要のない人間だと思っていた。
迷惑をかける人間、正しい決断のできない人間、
優柔不断な人間、そもそも私がステージに居ても居なくても一緒だろう、
そのくらいに思っていた。
なのに、みんなすごく優しくて、私のこと心配してくれて、
一緒に踊ろうよ、楽しもうよ、って私のために時間を割いてくれて…
そうなの?私、迷惑ばっかかけてるのに居てもいいの?って・・・
今まで閉じきっていた自分、周りをコントロールしきっていた自分を
ちょっとだけ緩めてみた。
そうしたら、今まで一か所に必死にしがみついていた私が
ふぅっと流れ始め、そうしたら周りの人も一緒に流れ始めた。
私の一部に他の人が流れて入ってくる感じがした。
でもそれは気を遣う、とかの次元ではなく、
やさしく混ざりあい、自分の一部を一緒に共有している、
そういう感覚なのだ。
なんと優しくて暖かい感覚なんだろう。
その感覚に気づいたのに、時間がたってふと気づくと
いつもの自分のパターンに戻ってて、
自分をコントロールし、周りをコントロールし、自分の中に閉じこもろうとしている。
そうやって気づいたときにまた緩める。その繰り返しだ。
私は怖い。今まで必死に握りしめていたものを手放すのがすごく怖い。
一生懸命守っていた自分の殻から出るのが怖い。
しかし、その殻の中に居ることは本当に望んでいることではないのだ。
友人が私の中に入ってきてくれたあの温かさを、
あの心地よさを忘れずに、ゆっくりでも変わっていきたい・・・