幸せ夫婦 幸せな子育て 

楽しい子育て模索中!自分探し真っ最中!!

リストカットの意味

ちょっと生々しい表現も出てくるので、苦手な方はご遠慮くださいね。。。

 

実は10年ほど前、リストカットをしていた。

その時は人生で一番幸せであるはずな時であった。

旅先で夫と出会って、縁あって3か月で結婚を決めた、

ちょうどそのころにリストカットを始めた。

 

きっかけは些細なことだった。

そもそも夫に出会ったとき、私はうつ状態で大学を休学中だった。

それもあって夫の家に転がり込んだ。

そんなある日、同じ大学の医学部の友人に会い、(私も医学部に在籍していた)

ちなみに大学内ではかなり仲のいい部類に入る男友達だったのだが、

 

「なおちゃんはリストカットしないの?」

 

と聞かれた。

それまで考えたこともなかったリストカット

そのころは

「死にたい、死にたい」

そればっかり思っていたけれど、リストカットをしようと思ったことはなかった。

 

彼に言われて、リストカットしていない自分が悔しく思った。

私はこんなに苦しい思いをしているのに、

リストカットしてないし、まだまだ大丈夫じゃん」

と思われるのがすごく悔しかった。

医学部の、人の痛みをわかってあげて欲しい人に、

しかも私のことをよく知っている人に、

この私の心の痛みが伝わらなかったのがすごく悔しかった。

 

友人と別れて家に戻り、さっそくリストカットしてみた。

カッターで左手首の内側を切った。

何本か切った。うっすらと血がにじんだ。

その血を見た時、なぜかほっとした。

血を見ることで、自分が生きている!と感じることができた。

手首の痛みで、自分が生きている、と感じることができた。

久々に感じた、すぅーっともやもやが消えて行って、

自分が今ここに居ることを感じられる、穏やかな時間だった。

 

また、リストカットは周りの人から見えるので、私には都合がよかった。

どんなに「苦しいんです」「死にたいんです」

と言っても、周りの人には全くと言っていいほど伝わらなかった。

でも、リストカットの傷があることで、「私、やばいよ」みたいのが周りに証明出来てなんだかうれしかったんだ。

 

でも、それをなぜ、人生で一番幸せであろう、夫と婚約をした時期に始めたのかはわからない。

私は当時、幸せであった。しかし、連日深夜帰りの夫、または帰れなくて泊まったり、朝帰りする夫に相当のイライラを募らせていた。

私がこんなにくるしい思いをしているのに、なぜあなたは私の近くに居てくれないの?と。

夫が帰ってこない夜は、苦しくて苦しくて仕方がなかった。気が狂いそうで、

その気持ちを落ち着けるためにリストカットをした。

 

両親への見せつけにもやった。そんなに苦しんでいる私に

「元気そうでよかった」

とさらっという両親に非常に腹が立っていた。

これでもそう言えるの?、あんたたちの教育は間違ってたんだよ!

口で言えない分、リストカットをして、傷を見せた。

 

夫も両親も言った。

リストカットは絶対にダメだよ。何もメリットがない。やめなさい」

 

って。そういわれる意味が分からなかった。

 

だって、私がその時唯一「生きている」と感じた時は、

リストカットの血を見た時、またはその後の痛みを感じているときだったのだ。

それは私の支えだった。それなしではどのように自分を支えていいのかわからなかった。

 

結婚式の1週間前までリストカットをしていた私だけど、その後引っ越しをして、

安心できる自分のスペースができたからか、リストカットは徐々にしなくなった。

 

もう10年前のこと。今日、久しぶりに残っているリストカットの傷を見て思い出したんだ。

その傷に対して、私は嫌な感情はわかない。

むしろ、なにか温かいものを感じる。私を助けてくれてありがとう、ってね。

 

 

でも、夫にしてみれば散々な出来事だったんだろうね。。。

今度聞いてみよう~